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喉のケアについて

歌を学んでいる人、歌手を目指している人や、声を使う仕事をしている方が気になる、喉のケア方法を声楽家の観点からご紹介していきます。


喉(声帯)は取り換えることができない大切な器官です。

とても繊細なので大切に使いましょう。


喉を酷使する場合は、喉から風邪をひくケースが多い為、歌う前後の喉のケアが大切です。

ここでは、実際に歌手仲間から教わった方法や、自分で試してよかったものをご紹介していきますが、医学的根拠があるものではありませんので、参考程度にご覧くださいませ。


❶ 水分をしっかり補給しましょう

  水はレッスン中に、終わった後にさらに水分補給が大切です。良い歌い方をしても歌い終われば声帯は炎症を起こします。クールダウンをするようにしましょう。


❷ 冷たいものを食べてから急に歌わないようにしましょう

  アイスや冷たい飲み物をのんでから歌うと、喉が温まるのに時間がかかり、負担をかけてしまいます。冷たいものを取るのは歌った後にしましょう。


❸ 夜寝る前には水分補給をしっかり行いましょう

  寝ている間に喉が乾燥するのを防ぐためには水分補給が大切です。睡眠前には少しずつ水を飲むようにしましょう。


❹ カテキンが多く入っている飲み物はの避るようにしましょう

  ウーロン茶、緑茶はカテキンが多く、喉がイガイガするので避けます。また、乳製品も歌う前には取らないようにしています。痰がからむので避けたほうが良いでしょう。


❺ 大声で叫ぶ、怒鳴るなど、声を消耗することはやめましょう

  大音量の中で話すなど、自分がどのくらいの音量ではなしているかわからなくなるような環境での声を出すときは注意が必要です。思ったよりも大きな声で話してしまい、気が付くと声がガラガラになることも。



❻ 睡眠時間を多くとりましょう

  声帯は粘膜の組織でできているため、睡眠不足がとても影響します。22時前に就寝すると早く喉が回復することでしょう。



❼ お酒を飲みながら、大きな声で話すのは控えましょう

  お酒を飲みながら、ガヤガヤしているところで大声で話すと、一気に声帯を消耗してしまいます。これはアルコールが血行を促進し、さらに声帯を使うことで充血が重なるため、より鳴りが良くなり、気が付くと声がカラガラにということになりかねません。

アルコールを飲んで歌ったほうが声が鳴るようになるのはそのためで、実際にそれ逆手にとって本番前にビールを飲んだり、ワインを飲んで声を鳴らす歌手もいますが、あまりお勧めはできません。さらに、飲んで歌った後、水分補給を忘れると、次の日ガラガラ声になってしまいます。飲酒した日に、寝る前にはしっかり水分補給することが大切です。



こうしてみると、注意事項が多くてがっかりしますが、一番がっかりするのは自分の声が出なくなった時です。歌い手ならだれもが、「声が出ない」となれば青ざめ、誰もが自分の行動を呪うものです。やっぱりあの時…と後悔しないためにも日々の生活で気を付けながら大切に喉を使っていきましょう。




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